突然の解散宣言から一夜明けてテレビや新聞、そして政治家さんたちは大忙しですね。テレビで野田首相が解散の日付に言及したとき、安部さんが一瞬「えっ!」と驚いたような表情をしていたのが印象的でした。
たぶん
年内解散の話は事前にそれとなくあったのだと思いますが、まさか
党首討論の場でそれが出てくるとは思っていなかったため、一瞬虚をつかれた、という感じでしょうか。
これで、多くの国民が支持していないと思われる政権から、新しい政権に変わることになります。しかし・・・この数年間の民主党、自民党、公明党、そしてそれを取り巻く中小の政党の動きを見ていても「これだ!」という政党が見あたらないのが残念です。
ということは、第三極第三極と騒いでいる中小の政党も含めて、
選挙結果は票が割れる、ということでしょうか。
阿部総裁は、すでに自分が次期総裁になるかのような意識でいるような印象を受けますが、結果はわからないものの、現状では自民党と公明党で過半数をとるというのは難しいような気がします。
そうすると再び
自民党、民主党、公明党の三者協議で物事がすすんでいくということで、その間三者からはずれた政党に所属する議員さんがまたしても集合離散を繰り返すのかなと思えます。
そしてそうやって政党間協議とか連立政権だとか、議員さんの移動とかが一通り収まるまで、またしても
国会は空転。予算審議は進まないということになりそうです。
それでも、ここでいったん支持率が低迷する政党に日本の未来を託すよりも、とりあえずは総選挙をした方が良いんだろうなとは感じています。
しかし堂々巡りですね。総選挙はしたほうが良い。しかし国会は空白期間が生じる。かといってしなければいつまでも民意を代表した政党が国の運営をしていないという不安がある。
どう転んでもうまく行かないのが現在の日本の現状です。その中でより良いと思われる政党や人物は誰か、というのが今回の総選挙の見所かなと思われますが、個人的には消去法で候補者を選ぶしかないなと思っています。
ただし消去法で選んだら誰も残らなそうなのが不安です。私の将来と息子の将来、日本の将来を託せるのはどこの政党か。悩ましいです。
一方結局
議員定数違憲状態のまま選挙に突入するわけで、一面ではひじょうに不思議な総選挙ですね。そもそも議員定数の問題を、議員さん自身が決めるというのもおかしな話で、最高裁が現状を違憲状態であると決めた瞬間に、自動的に議員定数が変更になるような仕組みがないと公平感がないと思います。
今回の総選挙で投票が行われ、離合集散が繰り返された後、しばらくして最高裁がまたしても違憲判決を出して
選挙無効となったらどうなるんでしょうか?
論理的には実に矛盾した総選挙だなと感じます。
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まだ、一票の格差、議員定数削減など問題点は、まだまだありますが・・
しかし、いくら年収2000万円以上の厚待遇の国会議員さんでも生活があるわけで、まだ任期途中で選挙ともなれば、大きな既存政党は、また選挙資金など政党のバックアップはあるとしても、小規模の政党なら、選挙に出馬するならほとんど資金は自腹になるわけで、なおかつ選挙に落選してしまえば、とりあえずもう「国会議員」の肩書きはなくなり、一応は「無職」になるんですよね。。
だからもう、それこそ余裕資金のある議員さん以外は、生活がかかっているので必死なわけです。
人の幸せをねたむわけではありませんが、今までさんざん甘い蜜を吸ってきた方々(国会議員全員の皆さんではないとは、思いますが・・)、には、落選して少しは我々庶民の苦しい生活の現状を知ってもらうには、良い機会だと思います!!
さて、私はどこに投票しようか?これから全部の政党の政策や方針を聞いてじっくり考えようと、思います。。