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大飯原発再稼働問題で、野田総理大臣が「大飯原発再稼働すべきと判断」した、というメッセージを受けて、福井県知事やおおい町の町長さんが、再稼働について、より前向きになったようです。
第三者の私から見ると、責任を総理に押しつけて、自分たちが判断をしないですんだことに安心しているように見えますが、地元の人たちを代弁するような、主体的な判断をしてくれればなあと感じました。 首相発言の要旨ですが ① 「国民の生活を守るために再稼働すべき」、と判断したそうですが、東北で原発のために転居を余儀なくされた人の生活を守れていない現状がありながら、我々の生活を守るためと言われても納得できません。 普通なら「国民の生活を守るために、またこれ以上被ばくのリスクを増やさない、居住地を奪われるようなことを起こさないためにも、再稼働はしない」という判断になるのだと思います。 ② 「福島で起きたような津波、地震が起きても事故を防止できる」そうですが、何をもってしてそのような判断をしたのか、福島の事故原因が解明されていないのに、そのように言い切れることに疑問を感じます。 ③ 「炉心損傷には至らないことが確認されている」と言うのも同様で、こういった誤魔化しは、原発が稼働し始めてから言い続けられたことであり、そのような現状の中で福島原発の事故が起きたと言うことを忘れています。 ④ 「安全判断の基準は暫定的であり、今後見直していく」と言いつつ、再稼働を認めるという論理が矛盾しています。暫定的なものなので、再稼働は現時点では無理だ、と判断するのが普通の感覚です。 ⑤ 「突発的な停電が起きるリスクがある事に関して、15%の受給ギャップはきわめて厳しいハードルだ」と勝手に決めつけていますが、あらかじめそのことが分かっていれば何らかの対応が出来ます。 しかもこの間そういった節電をやって頑張ろうという気運が盛り上がっていたのに、それを打ち消しました。またこの間の関西電力の受給ギャップを埋めるための努力はほとんど感じられません。 ⑥ 「原発を止めたままでは日本社会は立ちゆかない。夏場限定の再稼働では国民生活は守れない」なんていう抽象的な表現は、これまで少しでも論理的に是非を判断しようとしてきた経過に水を差し、単なる感覚論になっています。何故立ちゆかないのか、何故守れないのかがさっぱり分かりません。 (消費増税についてもこんな感じの論理だなと言うことが分かってきました) その上で再稼働後も継続して運転するということのようで、どうしても足りない電気を暫定的に補充するという妥協案を、さらに無視して再稼働に突っ走る内容になっています。 結局初めから分かっていたことのようにも思いますが、「再稼働しなければならない」という結論があり、それにたいしてどうやってその結論を得るかという形作りが、この間に行われてきたのだと思います。 そのために説明会を開いたり、電気が足りない、計画停電だと脅してみたり、経済界から要請があったと言ってみたりして、理屈づけを行ってきたわけです。 これまで私は、野田政権はバランス感覚に則って運営されている政権だと思っていましたが、実は財界(経済界)の意向に沿った政権運営を行っていたということが、今回の再稼働問題でよく分かりました。 民主党政権は、国民のためと言いながら、実は庶民の考えとは乖離している、と言うことです。もともと民主党を支援していたわけではありませんのでそれほどショックを感じてはいませんが、多少の期待を持っていただけに残念です。 |
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