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日銀が2%の消費者物価上昇の目標を断念したそうです。つまり何をやっても、この先物価はすぐに上がることはないということだと思います。
理由として、原油の下落、新興国の経済不調、消費増税の影響が大きいと書かれています。政治的、マクロ的に見ればそうなのかなという気もしますが、庶民レベルの観点から見ると違うのではという気もします。 そもそも物価が上がるという背景には、需要が多いという基本的背景があると思うのですが、今の日本には「それがない」といえそうです。 だからこそ円安に誘導して、日本人ではなく外国人に爆買いをしてもらうことによってのみ一時的に潤いを得たと言えそうで、日本人自体の消費は全く増えていないということです。 実際問題デパートや有名スーパー、カジュアル衣料品店、ファーストフード店は値段を下げざるを得ない状況です。数年前に値上げ路線を発表したユニクロは売り上げ減に苦しみ、最近は低価格路線に戻っています。 実は昨日他のブログにも書いたように私は病院の近くのユニクロに行って、カジュアルシャツを1着買ってきました。店内は平日なのでガラガラ。店員さんだけが忙しそうに働いていました。 一通り店内を見て、3990円とか5990円といった品物はちらっと眺めただけで、片隅のワゴンに積んであったセール品のシャツを1着購入。1290円でしたが、消費税を入れれば1400円ぐらいになるなと思いつつ、入院の記念に買いました。 大切に持ち帰って、早速今日きていますがデザインもよく着心地は良いです。しかし家には似たようなシャツが5着ぐらいありますから、あえてもっと買おうという気にはなりません。 ではそこで来月から年金が倍になるというニュースが飛び込んできたらどうなるか。もう1着買うだろうか?と考えると、余剰分は将来のために貯金をするだろうなと思えます。 しかもここで言う将来とは自分だけでなく、息子のためという気持ちもわずかにあります。つまり現在の年金や日本の将来に対する不信は、自分だけの生活防衛ではなく、子供や孫の世代まで影響しているということです。 巷のシニア向け経済雑誌には、相変わらず豊かな老後にするために、貯蓄はいくら、生活費はこうあるべきだという論調の記事が多いと思います。 しかし豊かな生活の定義すらはっきりしないまま、月々の出費は平均このぐらいあるので、将来このぐらい足りなくなるという結論では説得力に乏しいなと感じています。 豊かな生活というのは、金があって家があって家族がいてという条件を満たしても、必ずしも豊かにならないような気もします。 好きなこと、やりたいことがあって、それを達成するために努力できる背景があれば豊かな生活に結びつく可能性があります。 私は音楽が好きなので超高級クラシックギターが欲しいなと思う時があります。しかし金があってギターを買えても、演奏の練習をしなければ豊かなギターライフは生まれないと思います。 そんなことは大多数の人がうすうす気が付いていて、いるのだと思います。ところがそこに経済さえ発展すれば「努力なしに」豊かな生活が手に入るという幻想を持たせているところに政治の失敗があるように思います。 結局月並みですが与えられた環境の中で、目いっぱいできることをやる、というのが豊かな生活、すなわち充実感につながるということだと思います。 |
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