早期退職をする半年ぐらい前から、その時に分かっている範囲で
貯金総額、退職金の額、将来もらえるであろう年金、さらに当座をしのぐ自己年金の額を収入として、一方で
生活費、税・保険、レジャー費、その他教育費、リフォーム費用等の必要額を予想し、85歳ぐらいまでの年ごとの収支表を作成しました。
作成してすぐ分かったのは、息子の
教育費がやたら大きいと言うこと。しかしレジャー費はともかく、生活しているだけなら、65歳までは資産が減り続けますが(息子の教育費や車の買い換え、リフォーム費用等のため)、
老齢年金をもらえる段階で収支が好転。
もっとも資産が減少する65歳前後にもわずかながら資産が残っていることを確認し、これならなんとか
生活だけは維持できると判断し、自身の健康状態に不安を持っていたこともあり、早期退職の決断に踏み切りました。
その際、何らかの予期できない突発的な大きな支出が生じて、
家計破綻の危機に陥ったらどうするか、というリスクも考えていましたが、その場合は自宅を売却し、そのお金で生活を維持しようとも考えていました。
その3年数か月後が現状ですが、この間の生活で経済的に助かったなと思ったことがいくつかあります。
① 高校授業料無償化
息子は私立高校でしたので、公立高校より多くの授業料が必要でしたが、それなりの支援金が出ましたので、これが結構精神的に楽でした。
② 一人親支援金
以前は父子家庭にはなかった制度のようですが、これが早期退職2年目から、月に1~2万円ほど支給されたと記憶しています。これもありがたかったです。
③ 自己年金
退職金の一部をまとまったお金で預けて、そこから利息を得ながら少しずつ引き出すというシステムですね。自分の資産の目減りに繋がりますが、三ヶ月に一回給料と同じように一定額がふりこまれるのがありがたかったです。
④ 非常勤講師
3年間で300万円(月8万ぐらい?)ぐらいの収入でしたが、これも助かりました。退職後に1万円という金額の価値観がずいぶん変わりました。食費が月5万と考えれば、その大きさも再認識できます。ただそこに至るまでに、退職してから時間が必要でした。
つまり生活の見直しを早期に行い、自分は退職したんだという意識で生活しないといけないと言うことだと思います。俺はまだまだ現役でやれたのに、という気持ちを引きずっていると、支出もそれなりになるような気がします。
⑤ 副収入
将来のシミュレーションを行ったとき、副収入という項目も加えていました。早期退職1年ぐらい前から、どんな副収入があるかと言うことを調べて、自分に適したものがあるかを考えていました。これについてはまた別立てで少しまとめ直そうと思っています。
⑥ 年金
私の場合、60歳から年金の一部が受給できるという最後の世代だったことが本当にラッキーだったと思っています。その意味ではこれからの若い人は大変だなとつくづく思います。それだけに、早期退職を考える場合そうとう練りに練った計画性が必要になるのではと思っています。
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確かに、そのとおりですね。 その昔には、友人と痛飲して午前様になり、一万、二万、と支払い、その後の金銭に困ったこともありましたが、ある程度までなら、一時金(ボーナス)で赤字は解消出来ました。 でも、年金には、ボーナスはありません。 慎ましく質素に生活していくしか無いのです。
尤も、大企業の幹部や、資産家の御子息等々、高齢になっても高収入がある方々は、話が別です。 私の周囲には、そうした恵まれた人は見当たりませんが。 生活圏自体が、私とは違うからでしょう。
>生活の見直しを早期に行い、自分は退職したんだという意識で生活しないといけない
御指摘のとおりですね。 私が、今、痛切に感じていることです。
一端、退職した後の「再任用」にせよ、現役時代と変わらずに勤めて月給を頂き、一時金(ボーナス)も頂き、臨時出費があっても夏と冬の一時金で凌げると、二か月に一度の年金で生活するのが不自由です。
更に、公租公課の支払は、一年間を通じて自分で計画的に支払って行かねばならないのです。 現役ならば、それらの事務は、人事当局が行っていたのです。
色々、考えるとノイローゼになりそうです。 一番の難問は、自分が、今より高齢になった折に、生活に不自由のない充分な資産が無いことです。 考えるまでも無く、今の日本では大多数の人々の難問なのでしょう。 加えて、今の政治・政権には何も期待出来ない、と思われるのです。自助努力には、限界があります。 それでも節約・倹約しなければなりませんけれども。